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『病は気から』は『病は内外の身体的ストレスから』

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「病は気から」は「病は内外の身体的ストレスから」

病は気から

日本語には「気」が付く熟語やことわざ・慣用句がたくさんありますよね。 この「気」という言葉、現代では「心」とか「感覚」という言葉と同じ意味で使われています。でも、もともとは東洋医学の用語の様です。 あるサイトで「病は気から」という慣用句の意味を勘違いしている人が多いために、精神疾患を患っている方が苦労しているという書き込みをみて、途中ではありますが「気」という言葉の本来の意味を書くことにしました。 日本の伝統的な身体観では、「気」「水」「血」という3つの機能がバランス良く機能している時に健康であると考えてきました。 「気」というのは、現代医学の言葉で言うと「自律神経」のこと。 「血」というのは、「血液」「循環器系」のこと。 「水」というのは、「リンパ」「免疫機能系」のこと。 「気が動転する」は「自律神経が激しく動く」という意味になります。 「気を確かに」は「自律神経のバランスをしっかりと保って(=落ち着いて)」という意味ですね。 そして「病は気から」は「病は自律神経のバランスの乱れから(=自律神経のバランスが崩れたら病気になる=病気の原因は内外のストレス)」という意味です。 そして、この「病は気から」というのは東洋医学における基本的な考え方でもあります。「気」が乱れると、「血」や「水」のバランスも乱れ始めるため、次々と症状が現れ、最終的には病気になってしまう、と考えるわけです。 自律神経に必要なエネルギーが流れていない状態を「気虚(ききょ)」と言います。また、自律神経が正常に機能しておらず交感神経側・副交感神経側のどちらかに傾いたままでいることを「気滞(きたい)」と言います。そして、本来副交感神経が機能するべき時に交感神経が機能したり、その逆が起きてしまっている状態を「気上昇・気逆(きぎゃく)」と言います。 この、気虚・気滞・気逆といった状態は、過度なストレスや体力不足・ウイルス・冷えといった内外の刺激(邪気と言います)によって引き起こされます。つ 江戸時代の人たちは、「気が邪気によって乱されている状態」があらゆる病気の原因である、という意味で「病は気から」と言ったのです。 これは、現代医学に照らし合わせても、素晴らしい考察ですよね。 わたし達の先祖が、病気の原因が内外の身体的ストレスであるということに気が付き、湯治や花見などでストレスを発散し体力を回復するという素晴らしい健康意識を持っていたということを、日本人はもっと誇りに思って良いと思います。 
また、現代はあらゆる内外の身体的ストレス因子(精神的ではない)が強くなっており、昔は存在しえなかった病気が蔓延しています。あらゆる病気・未病は早めに自律神経に対する正しいケアをするにこしたことはありません。
現代用語の「気」という意味を無理矢理あてはめ、「病気だと思っていたら病気になってしまう」という意味で「病は気から」ということわざを使うのは、明確に誤りですし、無責任な発言です。本来の意味を理解して、使っていただけると嬉しいな、と思います。

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